2023年10月20日

チャーリーとチョコレート工場 映画と小説と観劇

チャーリーとチョコレート工場 映画と小説と観劇

(この部分を書いている今は、2023年9月上旬です)
 毎朝、じぇじぇじぇの『あまちゃん』NHKBS再放送を見ています。
 演者の荒川良々(あらかわ・よしよし)さんと皆川猿時(みながわ・さるとき)さんを舞台でじかに見たくなりました。
 おふたりが出演される演劇として、東京下北沢の本多劇場で『ドクター皆川 ~手術成功5秒前~ 』という舞台を見ようと思いました。
 チケット発売日に申し込み用のネットに接続しようとしたら「集中していてつながりにくくなっています」と表示が出ました。7分ぐらいたって、ようやくつながったら「(発売)予定枚数が終了しました」とメッセージが書いてありがっかりしました。人気者ですなあ。
 ほかになにかないかと探したら、東京池袋のサンシャイン劇場で、三宅裕司さんと小倉久寛さんが出る劇団スーパー・エキセントリック・シアターの『ラスト★アクションヒーロー ~地方都市に手を出すな~ 』のチケットが手に入りそうでした。でも、家族が「古いのではないか」というので、やめました。(でも自分としては、いつかは観てみたい)
 さらに探したら、帝国劇場で公演される『チャーリーとチョコレート工場』を見つけました。家族が見たいといいました。どうせ当たらないだろうと思いながらも抽選に申し込んだら当たりました。うれしい。
 (後日、東山紀之さん出演の『チョコレートドーナツ』が同じような時期に東京渋谷で上演されることを知りました。さらに、某事務所の社長に東山紀之さんがなったり、『チャーリーとチョコレート工場』のほうの出演者である堂本光一さんが事務所のことで話題になったり、“チョコレート”というタイトルも重なって不思議な気配(けはい)を感じました)

 作品のほうは、その後、ジョニー・デップさんの映画と原作の小説があることを知りました。
 こどもさんがらみのどちらかといえば社会福祉関係の物語です。
 家のテレビで、動画配信サービスhulu(フールー)で洋画を見ることができたので、まず映画の感想を書いてみます。

『チャーリーとチョコレート工場 洋画 2005年公開』の感想です。
 主題は「家族をだいじにしよう」です。パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんをだいじにするのです。貧しいチャーリー少年にとっては、チョコレート工場の経営でお金もうけをして大金を手に入れるということよりも、貧乏でも家族7人の助け合い生活を送ることのほうが優先なのです。

 映画を見ながら感じたことをポツポツと書き落としてみます。
 ディズニー映画みたい。とくに工場見学は、ディズニーランドのアトラクションに参加しているような雰囲気でした。
 映像が進むにつれて、いろいろな俳優さんのことが頭に浮かびました。
 チャップリン→(タレントの)パックン→柳生博さん→長州力さん(ちょうしゅうりきさん。プロレスラー)
 洋画「スターウォーズ」のシーンのようでもある。洋画「オズの魔法使い」のような雰囲気もあります。
 ピーターパンの趣旨のようでもある。(気持ちがいつまでもこどもで、おとなになりきれない「こどもおとな」の話)

 お金がない家のこども(男児チャーリー)のお話です。
 家族の人数は多い。7人もいます。こども、両親、父方祖父母と母方祖父母です。
 1枚の板チョコを7人で分け合って食べる家庭なのです。

 チョコレート工場の見学に5組の保護者とこどもが参加します。
 ブラックユーモアがあります(皮肉をこめた笑い。不安、不吉、不気味、残酷さ)
 わがままなこどもと、こどもをわがままに育てた親のことを責める内容でもあります。
 
 ウォンカという工場経営者が、自分が父親とうまくいかなかった葛藤が表現されています。(かっとう:やるせなさ。争い(あらそい)。気持ちのもつれ)

 映画よりも原作小説のほうがおもしろいという映画評が多い。

 その後:似たタイトルの洋画「チョコレートドーナッツ」を観たことがあるのを思い出しました。調べたら今秋演劇が上演されることも知りました。東京渋谷にあるPARCO劇場です。つらい内容です。裁判所の決定によって帰宅した母子家庭、15才のダウン症の少年が、母親のネグレクト(育児放棄)にあって、3日間、屋外を放浪したあと、橋の下で亡くなりました。
 差別撤廃を呼びかける映画です。障害者差別であり、同性愛者差別です。まず、ダウン症の少年を救ったおとなは、ゲイのカップルです。
 ダウン症の少年は母子家庭で、母親は薬物中毒の売春婦です。
 スラム(すさんだ貧困地域)です。どん底です。同性愛者同士の女性役がルディという役名の男性俳優(特典映像で本当にゲイとありました)、彼の夫役が弁護士のポールで、ダウン症の少年がマルコです。
 疑似家族ですが、3人はそれでも1年間、事実上の家族として、幸せな共同生活(夫婦・親子としての)を送ります。
 しかし、そのことを裁判所は認めません。少年は異常な母親のもとに返されて亡くなります。

 事務所を支えるために引退されるという東山紀之さんにとっては最後の作品になるようです。11月の名古屋公演が最後なのかなあと思っています。
 年寄りの自分が思うに、会社員なら定年退職などで退職すると、同じ会社に復帰することはもう無理ですが、芸能人の方たちは個人営業の自由業ですから、引退も復帰も本人の気持ち次第です。いつでも復帰できると思うのです。まわりのファンが支持してくれればだいじょうぶです。今までも、引退後復帰されたタレント(歌手の方など)さんは複数おられました。

 さらにその後:『チャーリーとチョコレート工場』のほうは、12月に洋画が公開されることを知りました。『ウォンカとチョコレート工場の始まり』というタイトルです。なんだか偶然がどんどん重なってきていて不思議な感じがします。


 今度は児童文学小説を読んでみます。本を取り寄せました。
『チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール クェンティン・ブレイク(絵) 柳瀬尚樹(訳) 評論社』
 
ロアルド・ダール:イギリスの作家。1916年(日本だと大正5年)-1990年(平成2年)74歳没

ウィリー・ウォンカ:ミュージカルでは、KinKi Kidsの堂本光一さんが演じます。まちの人たちにとっては英雄で、みんなから好かれています。チョコレート製造の魔術師だそうです。

チャーリー・バケツ(ミュージカルでは発音が「バケット」):子役さん。子役さんたちは複数おられます。その日その日で演じる子役さんが変わります。

バケツ婦人(バケット婦人):観月ありささん

オーガスタス・ブクブトリー:ミュージカルでは子役さんです。

マイク・テレヴィズキー:ミュージカルでは、「マイク・ティビー」という子役さんになっています。

イボダラーケ・ショッパー:ミュージカルでは、いまのところ、どなたかわかりません。

ウンパッパ・ルンパッパ人たち:ミュージカルでは、今のところ、どなたかわかりません。映画では同じ人の姿と顔でたくさんのウンパッパ・ルンパッパが出ていました。忍術の分身の術(じゅつ)みたいでした。こびとで不思議な存在でした。チョコレートの妖精だろうか。背丈はこどもの膝(ひざ)ぐらい。チョコレート工場の工員さんの役割を果たしているようです。

バイオレット・アゴストロング:ミュージカルでは、いまのところ、どなたかわかりません。

以下、ミュージカルでは、

グループ夫人:Wキャストで、鈴木ほのかさんと森公美子さんです。わたしたち夫婦が観劇するときは、森公美子さんです。

ボーレガード氏:芋洗坂係長さん

ジョーじいちゃん:小堺一機さん。本では、96歳半という年齢設定です。

ソルト氏:岸佑二さん

ティービー夫人:彩吹真央さん

 さて、本を読み始めます。
 こどもひとり、おとな6人の7人で、食べていくのもたいへんな貧乏三世代家族です。
 部屋はふたつ、ベッドはひとつ、そのひとつのベッドに年寄り4人が寝ています。4人とも体が弱っていて寝たきりなのです。
 隣の部屋の床に夫婦とこどもであるチャーリー・バケツがマットを敷いて寝る生活をしています。

バケツ氏:世帯主男性。歯磨き工場で、歯磨きの小さなキャップをくるくると回して付けるという仕事をしている。賃金は低い。

バケツ氏の妻

バケツ夫婦の息子:チャーリー・バケツ。本のはじまりに『こんにちは。はじめまして。よろしくね。この子は、きみたちに会えて大喜びだ。』とあります。ここから物語がスタートします。チャーリー少年は、いつもおなかをすかしている。何よりも食べたいのは「チョコレート」だそうです。年に一度だけ、誕生日に板チョコのプレゼントがもらえる。ひと月以上かけて少しずつ板チョコレートを食べるそうです。

バケツ氏の父:ジョーじいちゃん。年寄り4人は全員が90歳を超えている。設定では、チャーリーは孫となっていますが、どう考えてもひ孫としか勘定できません。4人ともチャーリーが好きでおしゃべり好きだそうです。

バケツ氏の母:ジョゼフィーンばあちゃん

バケツ氏の奥さんの父:ジョージじいちゃん

バケツ氏の奥さんの母:ジョージナばあちゃん

チャーリーの家の窓から、巨大なチョコレート工場が見える。『ワンカの工場』だそうです。ウィリー・ワンカは、チョコレート発明家で、チョコレートを製造する巨大な工場を保有している。

 本の『3章 ワンカ氏とインドの王子』の部分は、映画で忠実に再現されていたのでわかりやすかった。

 ワンカの工場の特徴というか秘密:従業員の出入りがない。(ロボット方式でチョコレートづくりをしているのだろうか)
 昔、ウィリー・ワンカは、たくさんの従業員を雇っていた。その中にスパイがいた。チョコレートづくりのアイデアを盗まれた。ワンカは、従業員を信用しなくなった。
 キママチョコピーの工場:溶けないアイスクリームをつくりはじめた。
 ハナツッコミーの工場:噛んでも噛んでも味の消えないチューインガムを売り出した。
 ナメクジナミーの工場:大きくふくらませることができる砂糖風船を作り始めた。
 みんな、ワンカのアイデアだった。

 話は『ワンカ工場ついに公開 幸運の数名限定』へとつながっていきます。

(つづく)

 10年間姿を見せなかったウィリー・ワンカ氏が、顧客のちびっこ5人(保護者同伴)をチョコレート工場に招く。
 手法は、商品の板チョコレートに当選券を忍ばせる(しのばせる。『黄金切符(おうごんきっぷ』。その黄金切符を各自が手に入れるまでの経過が記されています。
 最後の1枚をチャーリーが手に入れて、ジョウじいちゃんとチャーリーがワンカのチョコレート工場を訪問することになります。
 見学の最後に特別プレゼントとして、一生分のチョコレートとキャンディがプレゼントされます。

 寵児(ちょうじ):親に愛されている(甘やかされている)こども。流行にのっているこども
 いけすかない:気にくわない。
 
 祖父母たちのチャーリーに対する愛情が伝わってくる文章です。
 祖父母たちはチャーリーに腹いっぱい食べさせてやりたい。
 祖父母は間接的な立場ですが、こどもにおいしいものをおなかいっぱい食べさせることを続けることが親の愛情であり親の役割です。親が親であることの基本です。

 50ペンス銀貨:75円ぐらい

 読んでいて思うのは『お金とか財産は、ひとり占めをするともめる』という法則です。

 工場訪問の日:2月1日。午前10時から。

 作者は貧乏人の味方です。

 ローン・レインジャー:西部劇を題材にしたラジオドラマ。アメリカ合衆国。1930年代(昭和5年)日本のテレビドラマは1958年(昭和33年)アニメ1967年(昭和42年)
 
 以下、黄金切符を手にしたこどもたちです。

1 オーガスタス・ブクブトリー 男の子9歳 でぶでぶ。太っている。付き添いは両親

2 イボダラーケ・ショッパー 女の子 金持ち両親 遠くの大都会に住んでいる。付き添いは両親。夫人は地理担当教員

3 バイオレット・アゴストロング お嬢さん いつもチューインガムを噛んでいる。付き添いは両親

4 マイク・テレヴィズキー 男の子 9歳 テレビを見るのが好き。付き添いは両親

5 チャーリー・バケツ 主役です。付き添いは父方祖父

(昨夜、テレビで帝国劇場の裏側を紹介するような放送を番組『行列のできる法律相談所』でやっているのを偶然見ました。来月観に行く演目で主演者の方々も出ておられたので偶然のことでしたが映像を楽しみました。帝国劇場の地下にある部屋部分での説明がありました。ウィリー・ワンカのチョコレート工場の構造みたいです。地下に大きなチョコレート工場があります)

 おとな9人とこども5人、合計14人のグループをウィリー・ワンカが自分のチョコレート工場を案内します。
 (読んでいて、昔こどもたちを連れて行ったことがある『お菓子の城』を思い出しました。愛知県犬山市にあります)

 ウィリー・ワンカのチョコレート工場の製造場所部分は地下です。地面からずーっと深い場所に広い工場部分があります。
 チョコレート室、ウンパッパ・ルンパッパ人(チョコレート工場の工員さんに思えます。こどもの膝(ひざ)ぐらいの高さの身長です)、永久ペロペロキャンディー、ヘアトッフイ(食べると30分後に頭のてっぺんにふさふさの毛が生える。口ひげもあごひげも生える)、食用マシュマロ枕、なめられる壁紙、いろいろアイデアがいっぱいです。ホット・アイスクリーム、チョコレート・ミルクを出す乳牛、炭酸上昇ドリンク、丸目に見える四角いキャンディ、バタースコッチとバタージン(酔っ払いそうです)。
 
 チョコレート・ファッジ:チョコレートを混ぜたお菓子、食べ物

(『ナルニア国物語』を読んでいるようでもある)

 チャーリー・バケツは、心が優しい。
 ウィリー・ワンカもいい人です。
 ジョウじいちゃんも優しい。
 ほかのメンバーは、いじわるだったり、くしんぼうだったり、欲が深い。
 
 オーガスタス・ブクブトリーとバイオレット・アゴストロングがいなくなります。行儀が悪いふたりでした。

 映画の流れと同じ内容なのでわかりやすい。
 クルミの実をむくリスたちの登場です。
 そして、すったもんだがあります。

(つづく)

 残ったちびっこは、マイク・テレヴィズキーとチャーリー・バケツだけになりました。
 その後、テレビ好きのマイク・テレヴィズキーは『テレビチョコレート室』で、テレビの中に入ってしまいました。(この部分を読んだとき、わたしがたぶん小学生のときに放映されていたテレビ番組の『万国びっくりショー(ばんこくびっくりしょー)』を思い出しました。
 最終的に残ったのは、チャーリー・バケツだけです。
 『ガラスの大エレベーター』で大移動です。
 
 氷砂糖鉱山、ココナッツ・アイス・スケートリンク、ストローベリー・ジュース水鉄砲、自宅庭園用トッフィーアップル樹の全サイズ、敵撃破爆弾キャンディ、夜間ベッド用棒付き夜光飴…… 甘いものがいっぱいです。

 断乎(だんこ):どんなことがあってもかならずするという強い意思表示のあらわれ。

 ウィリー・ワンカは、チャーリー・バケツに、自分の工場の経営権を自分の死後渡すことを約束します。こどもがいないお金持ちが、養子をもらったようなものです。
 ウィリー・ワンカは、心が純粋できれいな人です。
 『わたしは年寄りでしてね…… いつまでもつづけられはしない。わたしには子供はいませんし、家族もない…… 「欲(よく)」のある人間はいらない』チョコレートづくりに関して、わたしの意思を継いでくれるこどもをさがしていたと続きます。
 社会福祉の物語でもあります。正直者がばかをみない世の中をめざしているウィリー・ワンカです。ちなみに、著者も同じ意思で、この本の収益の一部は寄付に回されています。

 ハッピーエンドでした。
 良かった。
 
 最後の訳者のメッセージに、9歳から12歳を対象に書かれた作品ですが、幅広い世代に楽しんでいただける作品ですと書いてありました。


『観劇の感想です。チャーリーとチョコレート工場 東京帝国劇場にて 10月のとある夜』
 ミュージカルです。
 思い出すまま、思いつくまま、感想を並べてみます。

 森公美子さんは意外に小柄な方でした。歌は声量があって迫力がありました。
 みどり色のシンボルカラーのお母さん役の方とテレビ好きヤンキー少年役の男の子の演技がとても良かった。リズミカルに歌と踊りが展開されていました。
 事前に物語のあらすじを知っておいたほうが内容を理解しやすい。
 にぎやかでいい雰囲気でした。
 始まりからしばらくは、話の展開も演技もいまいちな感じがしましたが、幕間のあとの後半は密度が濃くなって、充実していました。全体で3時間ぐらい、幕間の休憩が20分から25分間ぐらいでした。午後6時開始、午後9時過ぎ終了でした。
 舞台背景の月の色が最初はオレンジ色で、わたしなりに、月は白色のほうが、色合いがいいのにと気になりましたが、幕間のあとの後半では、白っぽい月の色に変わっていました。満足しました。
 こびとの妖精のようなチョコレート工場の従業員であろうウンパ・ルンパ役(やく)の人たちのがんばり演技が、舞台の盛り上がりに貢献しています。かなりいい感じです。
 照明、灯り(あかり)、映像、目の前にある情景がすべて映画の映像のように見えることがあり、たいしたものだと感じ入りました。
 人生で初めて、1500人以上の女性のかたまりの中で過ごしました。熊太郎夫婦のようにカップルや両親とこどもの親子連れの人もいて、男性が少ない姿に違和感はありませんでしたが、観客は女性のものすごい人の群れでした。女性用トイレの行列はすさまじく長く(男子はすんなり用を足せました)、グッズ販売の行列もすごく、二階席へ続く階段も人が並び、ロビーは、人ひとりがかろうじて移動できる通路の空間が残されているだけでした。
 食事は、開幕前にロビーのイスに座っておにぎりを食べて、幕間の休憩のときに座席でサンドイッチを食べました。幕間中に座席で飲食することは禁止されていないようです。
 前半は、ユーモアの部分にかけるかなあという印象がありましたが、後半は笑える部分もそこそこありました。
 上演が最後に終わった時、びっくりしました。観客全員が立ち上がってステージの演者に盛大な拍手を送りました。つられて自分たちも立ち上がりました。ものすごい音量の拍手でした。
 座席のイスの前後の長さが太ももの部分が長い男性にとっては短い気がしました。長時間の着席なので、お尻が痛くなるときが何度かありました。劇場自体がだいぶ古いです。建て替えの計画があるようです。
 後半で出てきたリスのつくりものがかわいらしかった。
 観月ありささんは、背の高い人だと感じました。演者は子役のこどもさんたちもいて、小柄な人が多かった。叱られるかもしれませんが、ステージ上では、小太りの人、(役柄的に)小太りの衣装を着ている人(ウンパ・ルンパ役の人たちはたぶん膝で立っておられたと思います)が多いわけで、いっぽう、観客の女性のなかにもいくぶん小太りの女性のかたもちらほらとおられ、自分は長いこと生きてきましたが、あんなにたくさんの小太りの人を見たのは初めてでした。劇のタイトルにチョコレートとあり、話の中身もお菓子の話だから、タイトルと中身が一致していて納得しました。
 こちらも小太りである芋洗坂係長(いもあらいざかかかりちょう。体重が100キロ以上あるそうです。ダンサーさんです)さんは、動きが意外にシャープで、しゅっとして、キレがある動きを披露されていました。以前テレビで観たときの老齢の配役の顔とはぜんぜん違いました。
 後半部の舞台装置や映像は、万華鏡(まんげきょう)の中のようで、宝石がキラキラ輝く視界でした。絵本の連続撮影のようでもありました。草間彌生(くさまやよい)さんが描く絵画の色調でした。
 キーワードが『イマジネーション(発想力。想像力)』でした。小説だと、親や祖父母を大切にするチャーリー少年の思いやりの意識が重要視されるのですが、こちらの劇では、チョコレート類の新製品を発想する『イマジネーション』が主題として重視されていました。
 歌のときに、観客席ももっと積極的に手拍子をするシーンが何度かあっても良かったのではないかと感じました。ステージ上は盛り上がっているのに、観客席は静かだったことが何度かありました。サクラ役(頼まれて意図的に雰囲気づくりをする人)の観客のグループがいて、音楽に合わせた手拍子を誘導してくれるといいのになと思いましたが、もしかしたら、そういうことはしてはいけないというマナーがあるのかもしれません。
 舞台の最後に幕がどんどん上がっていって、中二階(ちゅうにかい)みたいな位置にオーケストラのみなさんがおおぜい座っていて、生演奏をされていたことを知りびっくりしました。音楽は録音されたものが再生されていたと思っていました。演技に合わせて生演奏をしていたんだーー 驚きました。すさまじいエネルギーが注ぎ込まれていた舞台でした。



 撮影しませんでしたが、写真にある幕の下には、おおぜいの女性たちが固まっています。



 翌日、劇場前にある日比谷公園を散策したときにまた写真をとりました。






 素敵な舞台をありがとう。

(その後のこと。11月5日曜日追記)
 先日の夜NHKで、俳優吉岡秀隆さんの『ファミリーヒストリー』を見ていたら、帝国劇場の建物と帝国劇場内のステージ、イス席、ロビーの映像が流れてびっくりしました。
 半月ほど前に、自分たち夫婦が観劇で着席していたシートも見えて本当にびっくりしました。
 吉岡秀隆さんのお父上が帝国劇場の大道具責任者を担当されていたそうです。
 白黒映像は1966年(昭和41年)のものでした。当時で、最新式のものと紹介がありました。現在は老朽化が進んでいるように見えるのですが、建物も内装も先日訪れたときと変わりありませんでした。感激しました。長いこと働いてきてリタイヤして歳をとってしまいましたが、ようやく舞台芸術とか娯楽という世界を楽しめるような立場になれました。やれやれです。

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