化石の戯言

　三井寺の駐車場から仁王門（大門）に向かう。まだ朝9時過ぎという早い時間で観光客はほとんどいない。それをいいことに仁王門の前で妹の写真を撮ろうとした。所がどっこい門の前におっちゃんが二人居て動こうとしない、邪魔なんだけど”退け”とは言える立場でも無いので諦めて撮った。
　仁王門を通して先をみるといい色をした景色が見える。先が楽しみだ。



　この三井寺は、私には初めての所だ。これまでにも何度とくこようと思ったが何故か来そびれてしまっていた。紅葉でも有名だが歴史的にいろいろ曰くがあり所だから。
　
　まずは関所で拝観料を払った。おひとり様５００円なり。ごく当たり前の金額なんだよなぁ。でも、この先３００円なんてところもあったよ。

　関所の反対側に釈迦堂がある。お釈迦さん＝釈迦如来がなんでこんな入口に？だいたい本堂にあっても良さそうだけど・・・とりあえず上がって合掌してきました。

　釈迦堂を出て、人のいない道を少しずつ上がって行く。両側には樹がたくさんあるけどなんとなく緑がお多いような・・・・
　階段の下で本堂を見上げる。右の紅葉とのコントラストがよくある構図だけど気に入ったからショット。

　本堂に上がって仏様に手を合わせようと思ったけど、ご本尊の弥勒菩薩は秘仏で拝顔できないんですよ。残念。堂内（本尊の裏側）を一巡する。いろんな仏さんがおいでになるが私としては阿弥陀さんが好きだし、気になるんだよねぇ。阿弥陀さんも何体かあったが、それぞれ作られた時代でその表情が異なる。時代が近いほうが表情が柔らかいことに気づかされる。ただいまこれを書いている時その仏さんがいくつあってどんな表情だったは何故か記憶に残っていない。これも歳のせいだろうか？

本堂の中もほとんど参拝者はいない。やはりこうした有名な寺は早朝に来るに限る。

本堂を出て本堂の左手に回る。この朝はかなり冷え込んでいるのでどうしてもトイレがとにかく近くなる。案内に従って探したが分からない。たまたま作業着を来た方がいたのでお訪ねしたら面倒くさそうに指差して教えてくれた。そんな面倒にいうならもっと分かりやすくしてくれ！！
　なんとかすッきりしてトイレを出たら目の前に綺麗な紅葉があった。そこでショット。


　 この　　
ショットにある建物は「弁慶引摺りの鐘」とある。この建物の中にあるかけを弁慶が引き摺ったとか。
鐘を見て「本当引き摺ったのかよぉ」とブツブツ・・・　毎度も思うけど、平安後期にこの鐘が存在したことになるけど、そんな感じがしないなぁ。どこまで本当のことを書いているのやら。話は違うが、西本願寺の作った親鸞の誕生院の産湯の井戸なんてのもあるけど、あれなんて完全に嘘だからなぁ。
　お寺って平気でうそつくもんなぁ。


　鐘を見てまた本堂の方に降りる。そして南の方に歩いて行く。目には綺麗な景色が入ってくる。
　左手前方に三重の塔が見えるが紅葉がマッチしていい景色だ。でもこれもありきたりな構図だよなぁ・・・・